漂流する人達〜1〜
対人関係が不安定なボーダーは、ある時期に対人恐怖症的になる場合があります。友達との交際の中でも、こわばった雰囲気を感じ、なにやら圧迫されていると感じ、自分を出せなくなるようです。ただぼーっと黙り込んでいたら嫌われてしまうと思い、無理矢理はしゃいだりします。気分がまったくのっていないし、逆に心理的に追いつめられているにも関わらず、ボーダーは意気揚々としている自分の姿を友達に見せるでしょう。
友達との遊びだけが自分を確認出来る場所だったはずのボーダーにとって、これは危機的状態なのです。遊んでいるのに実際は遊べていない、笑っているのに実際は笑えていない……この確信はボーダーにしてみれば内的真実であり、自嘲や自己嫌悪(自傷)につながる動機ともなりうるのです。
もしあまりにも長い期間、その関係性の中で二つの自分を両立させることに成功しているのならば、それは幸運なのです。けれどだいたいは、自分の与えられた役割の悲惨さに疲れてしまって、今までとちがったもっと自分を受け入れてくれるような友達をどこからか探してくるようになるのです。
こういう場合、相手が嫌いだとか憎たらしいとか、何らかの悪意を持つ場合がありますが、実際はすぐに元通りの考えに引き戻されることになるでしょう。この一つの関係が終わった理由は「自分が求めている人間像と相手が(決定的に)違った」からです。
ボーダーは休むことなく次から次へと、深い情緒的な関わりを無理に要求しすぎて、自分が疲れるか、相手が疲れるか、奇妙なフルマラソンへと関係をもっていく傾向が強いのです。二人でサウナに入ってどっちがより長く我慢できるか試しているかのように。走り終えたら次のコースを、また走りだしていくのでしょう(・_。)ヨーイドーン
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