トップページ>不安定な対人関係>拡散された自己像



info_page

拡散された自己像

 自己像の定まらない彼らは初対面の人や友人と接する時、どのような自分で接しればいいのか分からない場合がたびたびあるようです。彼らは多くの自己イメージの断片を内在させていて(解離性障害的にというわけではなく)どの自分を選択するかという場面で悩むのです。


 問題は内在させてある自己イメージの多様さなのではなく、この悩むという点にあります。どんな人でもそういった自己イメージは内在しているものなのですが、自己像のしっかりした人ならば選択に悩むということはありません。的確に選択し自分の有利なように、または気ままに選択するものです。例えば旧友との久し振りの再会の時は威張ってみたり、あるいは昔のように気楽に振る舞って楽しんでみたりと。


 しかし同一性の問題を抱えている人は的確に、自然に選択することができないのです。言うならば彼らの選択はことごとく不自然であるといえます。人にどう思われているかということを気にしすぎて、嫌われないように相手が望むような姿を演じてしまうようなのです。


 また思いこみの激しさも重なって、本当は自然な素の自分でいればそれが一番いいという場面においても、そうは選択しないのです。彼らは不自然に気取ったり、道化になったり、幼子のように無防備になったりと自分というものが一貫しません。彼らはこれらのことから対人関係での緊張や付き合い方の問題で悩みやすい傾向にあるといえるのかもしれません



Page Top



この改行は必要→