不毛の愛
彼らは大事な人を愛すれば愛するほど、恐怖と不安に駆り立てられます。ベットの横で寝ている大事な人が、明日には何らかの調子で豹変してしまい、自分の元から去ってしまうという不安。「本当に愛しているの……?」悲しいですがこんな言葉さえ口癖になってしまうほどに、彼らは愛を確かめ、約束を確かめ、離れないという証拠を得たいのです。
自分を価値の無い人間、愛されない人間だという確信を強くもっている為に、自分に自信をもてないのです。いくら大事な人が最高の笑顔で自分を迎えてくれても、それはなんだか胡散臭くて、演技じみていて、偽物の笑顔のように感じるのです。感じ方……彼らの感じ方は無限であり途方もないものなんです。
大事な人のちょっとした異変にすぐさま気が付くのも彼らの特殊な能力でしょうか。ただいつもと少し違っているといっただけで、彼らは悪くとる場合があります。例をあげましょう。大事な人が……
1.メールでいつもは語尾に顔文字をつけているのに、今日は「。」だけだ
2.声のトーンや雰囲気や目つきにトゲがある(気がする)
3.いつもは会話をふってくれるのに、今日は黙りこくって沈黙がつづく
4.気忙しそうで、何だか落ち着かない様子
このような些細な出来事で打撃を受けます。見捨てられやしないか、嫌われたのか、深刻に考えます。重度のボーダーはこういったことでも怒りを感じリストカットや薬物の多量服用(アルコール類も含む)などの自傷行為にはしる場合もあります。
彼らの怒りが内へ向けば自傷しますが、もし外へと向いた場合、相手を罵り態度の改善を即座に求めるような暴挙にでるのです。仮にこの時の相手は悪意や意味深いなにかなんて無くて、ただ単に無意識に上記の例のような行動をとったとしましょう。そうなれば相手が悪いという訳にもいかなくなってきます。
この場合、相手からすれば悪い意味でやった行動ではないのに、不当に怒られて気分を害することになるでしょう。これが原因で嫌いになる場合もあると思います。落ち着かない愛が、お互いを傷つけるようですね。
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