恋愛の終始〜2〜
彼女らは初対面では、決して自分の滅茶苦茶な面は見せずに、良い人間のように、明るい人間のように、悩みのない人間のように振る舞う場合が多いようです。なぜなら、自分の持っている悪い面を受け入れてもらいにくいものだと自覚しているので、なんとかその場を壊さないように取り繕うように嫌われることのないように、偽りの自分を作り上げてしまうのです。(同時に受け入れてくれる人を探してもいますが)。
これは言ってしまえば仮面をかぶっているのと同じです。それもただのピエロではありません。仮面の下には暗い想念が滞っていて、それをどうにか他者の無限の愛によって解消されたいと望んでいるからです。普通のピエロならば踊って騒いでいれば本人も満足なのでしょうが、彼女らの場合、やむを得ない事情によりピエロの振りをしているだけなので、ある時期をさかいに利己的な欲求の洪水をたしかに見ることになるようです。いったいどの辺りからその仮面にヒビが入っていくのかというと……
1.相手を信用した場合(信用したんだからあなたは絶対にその期待に答えてよ、約束ね)
2.彼女らを過度に甘やかした場合(私が悪い事をしてしまってもずっとそうして、約束ね)
3.二人が契約の儀式をした場合(私の全てを受け入れてくれたのね、ずっと一緒にいて、約束ね)
上記のような経過をたどって徐々に仮面は壊れていきます。また彼女らがその特異さを発揮するのは上記の例を相手が拒絶した時の反応が、怒り、又は価値下げといった退行的な行動で示すことにあるようなのです。この場合は1〜3はこんな風になります。
1.信用できる人間ではなかった場合(事細かに駄目だしをする、以前の○○と同じね)
2.甘やかしが足りなかった場合(愛情が無いと責める、以前の○○と同じね)
3.契約の儀式を拒絶された場合(信用してくれない事に怒る、以前の○○と同じね)
この「以前の○○〜」というのは紛れもなく本人に一番強い衝撃を与えた過去の恋人や友達のことなのです。これは一種のトラウマのエピソードに付属する反応にとても似ています。過去にそうなったからといって、何も今の今、そうなるとは限らないのですが、彼女らにはそれがどうも分からなくなる時があるようなのです。
今回の、どちらにしても行き着く場所は不安定な愛憎の場所、これは最もボーダーラインを顕著に表しているのかもしれませんね。恋愛の始まりというのは普通はドキドキしたり酸っぱいような楽しさや期待があったりしますが、それが見えてきませんね。彼女らには、始まりと終わりを同列上で考えているような、立場を反転させて考えているような、そんな印象を受けました(・_。)テンビンニカケテイル…
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