身体的な訴え
彼らは重要な他者をコントロールする為に、身体的な不調を繰り返し訴える場合があるようです。大抵においてそれらは誇張されていたり、個別的に装飾されていたり、突拍子もない滑稽な表現であったりするようなのです。
彼らには強く相手をコントロールしていたいという思いがあり、その為ならばあらゆるものを犠牲にしても構わないとさえ思い、わざと自分の身体を痛めつけたり消耗させたりしながら、相手の支持を得ようとするのです。やはり痩せ細りすぎていたり顔色が悪かったりすると、誰もが心配します。彼らはそれによって刹那的な満足を得るようなのです。
また彼らのあらゆる操縦は己を傷つけることから出発することを特徴とし、その傷ついている自分を救って欲しいという思いから、相手をコントロールしようとするようなのです。相手が離れていきそうな不安を感じたりすると不調を訴えて寝込んだりして、自分に関心を集めようとします。おそらく彼らはどんな技術者よりも、相手に心配させるように仕向けることに手慣れています。それは彼ら独特の生きるか死ぬかの生活史の中で、否応なしに培われた技術力であるように思われます。
他に関連性のある病では、明確な意図がなく、意識的でもなく、実際に本当に自分は病気だと思い込んでしまうものを心身症や身体表現性障害と言うようです。また意識的に病気を作り上げ慢性化するものをミュンヒハウゼン症候群と呼ぶようです。ミュンヒハウゼン症候群というのは一つの極端な形ではありますが、心理的には境界例と関連性があるのではないかと思われます。
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