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良い自分と悪い自分

シーン1

自分が精神的、肉体的に参っている時に、最も大切な友人から遊びに誘われました。彼らはそれを断ることが出来ないのです。断りたいけれど、断れない。もし断れば、嫌われたんじゃないかと勘ぐって、いくつもの夜を不安と恐怖と共に過ごさなければなりません。


何度も、何度も繰り返していると学習していくのです。「自分が本当のことを言ってしまうと、これほどまでに辛くなってしまう」これはひどく自虐的な考えです。


境界性人格障害というのは、対人関係の不安定さがまず第一の特徴です。まずシーン1のような状態を彼らは窮屈がり、目に見えない精神的束縛だと感じます。彼らには、相手が気に入ってくれた自分を、ずっと見せ続けなければならないといった考えがあります。


例えば饒舌で活発な自分を見せて、相手がとても気に入ってくれたなら、その人と会う時は何が何でもそういう自分で会話をしなければならないという事になるんです。


これを考えると深刻です。彼らも人間であり、人間というのは喜怒哀楽に支配された生き物なのです。時には怒り悲しむ。それが本当なのです。彼らが取り憑かれている見捨てられ不安からくる病的な観念と行動は、次第に彼らから対人関係に対する期待や安息や理想を奪い取っていきます。すなわち苦痛以外のなにものでもない、となってくるのです。


シーン1を見てみましょう。そこには良い自分を演じ続けなければならないといった匂いが確かにします。


1.良い自分(遊びを断らず付き合いの良い自分)

2.悪い自分(遊びを断り付き合いの悪い自分)


本当の友人ならば、遊びを断ろうが関係は普通に続行されるはずです。そういう確信も彼らはもっているんです。けれどやはり違った自分(悪い自分)を見せるのは恐怖なんです。そんな自分を受け入れてくれるのか……その疑問だけで彼らは飯さえ食わなくなるんです(・_。)ガリガリクン



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